BLOG ブログ

プログラミング講師に資格は不要!

プログラマーの養成が急務であり、企業向けのプログラミング研修に参加する人が増え、プログラミングを教える講師の仕事も大変注目されてきています。
プログラミング講師になるために必要な資格は必要なのでしょうか?
どうすれば、プログラミング講師になれるのでしょうか?
この記事では、プログラミング講師に興味のある方向けに情報をまとめて見ました。

プログラミング講師に資格は不要!

プログラミング講師になるために、必須の資格はありません。

  • 雇用形態(正社員・アルバイト等
  • 指導レベル(小学生向け・エンジニアを目指す社会人向け等)

にもよりますが、無資格でプログラミング講師として働いている人は多いです。
プログラミング講師の求人を見てみると、資格よりもシステム開発経験コミュニケーション能力や指導経験、対人折衝経験が重視されています。
さらには、IT以外の講師経験なども重視されております。
以上のことから、プログラミング講師に資格や経験は必要ないと言えるでしょう。
一方、プログラミング講師として働きたいと考えた場合、プログラミングの知識や実務経験はアピールできるポイントです。
知識や経験には個人差があり客観的に伝えることが難しい部分が多いです。
そこで、技術や能力の証明となる資格があると役に立ちます。

  • プログラミングスキルを証明するベンダー系資格
  • IT等の知識を証明する資格

について紹介します。

教員免許を活かせる仕事にはどんな求人がある?成功の秘訣を解説
プログラミングスキルを証明するベンダー系資格

オラクルマスター

オラクルマスターは、日本オラクル社が運営している「Oracle Database」の管理スキルを証明する資格です。

種類Bronze DBASilver DBAGold DBA
内容データベースの基礎知識データベースの運用管理、SQLの基礎知識バックアップ、リカバリ、マルチテナントアーキテクチャ、インストール、アップグレード
試験時間120分150分120分
問題数70問95問80問
合格基準77%67%60%
試験方式CBT方式
受験料会場試験 28,728円、オンライン試験(SQL基礎のみ)14,688円
試験の日程ほぼ1年中

ブロンズ→シルバー→ゴールドと、難易度は上がっていきます。
シルバーやゴールドから受けることは出来ず、ブロンズから順に資格取得する必要があります。
また、ブロンズ資格であっても、オラクルの実務経験のない方の受験は難しいと言われています。

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定機構が認定する、PHPの専門技術取得能力を正当に評価する試験です。

種類PHP7技術者認定初級試験PHP5技術者認定初級試験PHP5技術者認定 上級・準上級試験
内容PHPプログラミングの基本知識PHPプログラミングの基本知識PHPの言語仕様から実用的なプログラミングテクニック
試験時間60分60分120分
問題数40問40問60問
合格基準7割以上7割以上上級試験合格:7割以上、準上級試験合格:5~7割
試験方式選択式
受験料12,000円12,000円15,000円
試験の日程ほぼ一年中

初級試験は、学生やWebデザイナー・新人プログラマーが受験する、比較的難易度の低い試験となっています。
上級・準上級試験は、3年程度PHPで実務開発を行っているエンジニアを対象としています。

Java認定試験

Javaには様々な資格試験が存在しますが、特に有名なのは以下の4つです。

  • Oracle認定Javaプログラマ
  • Javaプログラミング能力認定試験
  • 基本情報技術者試験
  • Android技術者認定試験

それぞれ、開催団体・対象者・難易度などが異なります。

Oracle認定Javaプログラマ

運営団体Oracle社
試験区分・Bronze(ブロンズ)
・Silver(シルバー)
・Gold(ゴールド)
資格区分ベンダー資格(民間資格)
公式サイトhttps://www.oracle.com/jp/

Oracle認定Javaプログラマは、Javaを開発しているOracle社が提供する、公式ベンダー資格(※)です。Bronze(ブロンズ)、Silver(シルバー)、Gold(ゴールド)のレベルに分かれており、それぞれ入門者向け・開発初級者向け・開発中上級者向けの試験になっています。
Bronzeは国内でのみ通用する資格ですが、SilverとGoldは海外でも通用する国際資格で、知名度も高いと言えます。

IT等の知識を証明する資格

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」を認定する資格です。
午前試験では、

  • テクノロジ系
  • ストラテジ系
  • マネジメント系

午後試験では、

  • 経営戦略
  • 情報戦略
  • 戦略立案・コンサルティング
  • システムアーキテクチャ
  • サービスマネジメント
  • プロジェクトマネジメント
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • プログラミング
  • 情報セキュリティ
  • システム監査

の内容が出題されます。情報技術に関する知識に加え、経営戦略に関する知識が問われます。

試験区分午前午後
試験時間150分
問題数80問(すべて解答)11問(5問を選択)
合格基準6割以上
試験形式多岐選択式記述式
受験料5,700円
試験の日程4月・10月

応用情報技術者試験の合格率は例年20%程度で、直近3年間の受験者数・合格者数・合格率は以下の通りです。

受験者数[人]合格者数[人]合格率[%]
201930,7106,60521.5
201830,4356,91722.7
201731,9326,44320.2

ネットワークスペシャリスト

ネットワークに関係する固有技術を活用し、情報セキュリティを含む情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者として認定される資格です。
午前Ⅰ・午前Ⅱでは、

  • クノロジ系
  • ストラテジ系
  • マネジメント系

午後Ⅰ・午後Ⅱでは、

  • ネットワークシステムの企画・要件定義・設計・構築
  • ネットワークシステムの運用・保守
  • ネットワーク技術
  • ネットワークサービス活用
  • ネットワークアプリケーション技術
  • ネットワーク関連法規・標準

の内容が問われます。

試験区分午前Ⅰ午前Ⅱ午後Ⅰ午後Ⅱ
試験時間50分40分90分120分
問題数30問25問3問(2問を選択)2問(1問を選択)
合格基準6割以上
試験形式多岐選択式記述式
受験料5,700円
試験の日程10月

応用情報技術者試験の合格者が目指す、より高度な専門職として認定される資格の1つです。
ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方に最適な資格といえるでしょう。
直近3年間の受験者数・合格者数・合格率は以下の通りです。

受験者数[人]合格者数[人]合格率[%]
201911,0661,59114.1
201811,1161,54813.9
201711,7751,70914.5

キッズITインストラクター

キッズITインストラクターは、子ども向けプログラミング講師の認定資格です。
キッズITインストラクター協会の定める講座を受講し、子ども向けプログラミング教室の指導者としての基本的な資質を身に付けた人に認定されます。

試験区分3級2級1級特級
内容コンピュータの構造、アルゴリズムとデータ構造、Scratchプログラミング、児童向け教育指導法開発現場でも通用する実践力を身に付ける(Java)
合格基準72回の講座を修了すること(24回を修了するごとに進級していく)24回の講座を修了すること
受講料通常コース(1年で1つ進級):月額4,980円
倍速コース(半年で1つ進級):月額9,980円
倍々速コース(3ヶ月で1つ進級):月額29,980円

キッズITインストラクターの資格は、講座を順々に修了すれば取得できる資格です。
受講ペースは、通常コース・倍速コース・倍々速コースが用意されており、自分の都合に合わせて選択できます。

まとめ

  • プログラミング講師に必須の資格はない
  • おすすめの資格は、ベンダー系のソフトやITに関する知識を証明する資格

働き方の自由度が比較的高いプログラミング講師を、副業として考えてみてはいかがでしょうか?

ブログ一覧